越冬準備

このアパート@モスクワ住んで一年。

契約更新の際、ドアをより断熱性の高いものに代えることを条件に出しました。じゃなかったら出るぞ、と。

だって、寒いんだもん。

同じ階に、自分の身の回りの世話もままならないのに、猫を20匹も飼っているおばあさんがいて、そのワンルームから漏れ出る悪臭がすざまじいのですよ。

だから共同廊下の非常口のドアが開けっ放しになっていて、廊下は常に吹きさらしです。

これがおばあさんの部屋のドア。

裾野、もう腐ってるし。

うわ～ん、鼻がもげちゃうよ～。

私の部屋は少し離れているからいいけど、真下の住人は対処しようがないよね。

一時、耐えかねた住民が署名を集めているのを見ましたが、結局猫を追い出すことができず、そのままになってる。

いや、夏もやばいが（想像していただきたい）、冬はもっときついね。

ロシア零下30度の外界と部屋を隔てるのは唯一、玄関のドアという心細い住環境。

というわけで大家もしぶしぶ承知してくれました。

料金は23200ルーブル(約46000円）。大家は、リーズナブルな業者を探したぜ、と小躍りせんばかりにご満悦でしたよ。

これ、作業中。玄関の変わり果てた姿に心が痛みます。。

2時間ほどして、「終わりました～っ、サインお願いしま～す」と呼ばれてびっくり。

えっ？ドア取り付けって、本当にドアを取り付けただけじゃん。この壁はどうするの？

あ、壁塗りは別料金になるんで、入っていません。僕忙しいんで、今日は帰りま～すって、アンタ！

ああ、だから安かったのね。大家、詰め甘過ぎ。。。

あのう、壁の中からスースー隙間風が入ってくるんですけど。

そうか、原料のなかった70年代に建てられたアパートなんで、スカスカの壁なんですね。 了解。 藁なんか入っちゃってますよ。

左官屋に電話すると、
「予定は未定ですね～。早くて来週かな、ハハハ」　

ハハハ、寒いまま、ぼっちの私。　大家のバカ Orz

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